【手すり取り付け方法注意!】取り付け工事が破壊工事になってしまう!
ある物件の工事項目に手すりの取り付け工事がありました。
かなりの高経年マンションで、外壁はモルタル塗り仕上げです。
それまでの経緯から手すりの選定は当方の関与するところではなかったのですが、選定された手すりと工法から、少々危険な香りがしました。
ヒントは以下の2つです。
①外壁がモルタル塗り仕上げ
②選定された手すりの固定方法
すぐに現地に行きました。
案の定、両面を厚いモルタルで仕上げられた幅200mmの手摺壁立上りの一部を斫りだしてみると・・・
モルタルが厚くて躯体は薄い。
この工法の手すりをつけようとすると、どんどんモルタルを剥がすことになってしまうことが判りました。
納得した工事担当者は、自ら工法の変更を申し出たためトラブルになることはなく、工事は無事に竣工しました。
着工時の工法変更で、一部の担当者はお気に召さないようでしたが、現場経験の長い方には感謝の言葉をいただきました。
最近、この現場の一年点検のメールのやりとりを見ました。
かなり大規模な工事ながら、一年点検不具合の指摘の中に手すり関係のものがなかったことから、着工時の出来事を思い出したので本稿を認めました。
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一級建築士事務所 マンション管理士事務所
株式会社 佐藤マンションサポート
代表取締役 佐藤 稔 / SATOH MINORU
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