鉄骨造物件の工事

 

現在、佐藤は鉄骨造分譲マンションの工事に関わっております。

鉄骨は地震に対しても大変優れた素材で、コンクリートに比較すると靭性が高い素材となっています。

靭性とは
『物質の脆性破壊に対する抵抗の程度、あるいはき裂による強度低下に対する抵抗の程度のことで、端的には破壊に対する感受性や抵抗を意味する。材料の粘り強さとも言い換えられる。 』(Wikipedia)
と解説され、簡単に言うと『粘り強さ』の指標です。

ただ、地震の際には揺れが大きく、動きを吸収すべき部分が各所にあるため、工事の際は鉄筋コンクリート造の建物に比較すると注意すべき部分が多数存在します。

その注意すべき項目の一部としては、このような建物の止水は『雨仕舞い』を考慮する。
という点です。
力を『しなり』によって『逃がす』鉄骨の骨組みに、止水性の無いALC壁により成り立つ建物は、外壁の各所に雨仕舞いの要素が大量に盛り込まれています。
下手をすると雨水を呼び込む形にしてしまうことで、『工事により漏水するようになった』などということになりかねません。

ちなみに、ALCとは、

『Autoclaved Light-weight Concreteの略。 発泡剤で多孔質化した軽量気泡コンクリートのこと。 板状にしたものはALC板あるいはALCパネルという。 軽量で施工、加工が容易で、断熱性・耐火性も高い。』(SUUMO住宅用語大辞典より)

と解説され、イメージとしては、昔、お風呂にあった軽石です。
かなり大きなパネルでも水に浮きます。
構造的な部材ではありません。

動きが大きいため、長期間、メンテナンスフリーな環境構築には困難な側面の多い構造ですし、関係者全員の注意が必要な『おまかせ』現場にしづらい構造です。

 

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一級建築士事務所 マンション管理士事務所

株式会社 佐藤マンションサポート

代表取締役 佐藤 稔 / SATOH MINORU

Email: satoh@satoh-m-s.com
URL: https://satoh-m-s.com

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