『こんなこといつまでも対応しているから瑕疵が終わらないんだ!』

春、夏団地では、全体の約1/3にあたる住戸に漏水がありました。
それもその多くが新築竣工時からのものでした。
調査の際、ある漏水住戸に『国の組織』と『元施工ゼネコン』の担当者と共に向かいました。
その住戸は、学習塾を生業としており、その教室として使っている部屋の天井にあるトップライトから漏水しているとのことでした。
下から見上げると、そのトップライトを隠すように防水パン(洗濯機の下にある樹脂製の受け)が取り付けられており、そこにホースが接続され、そのホース反対の端は床のバケツの中に飛び込んでいました。止まらない漏水を受けて、下のバケツに流し込むようにしてあるとのことです。
お怒りのご主人によると、この部分の漏水は新築入居まもなくからのもので、全然治らないのでこのように雨水を処理しているとのこと。(こりゃ、腹立つな・・・)

そのお宅をあとにすると、『元施工ゼネコン』担当者が『国の組織』の担当者を怒鳴りつけました。
『こんなこといつまでも対応しているから瑕疵が終わらないんだ!』

私は自分の耳を疑いました。
(瑕疵が終わらないのは、あなたの会社が出鱈目な工事をしたからじゃないか・・・)
当時の私は、それなりに彼らを信じていたため、自分の目の前で起こっていることを理解できない状態でした。
しかし、後に私はこのような発言につながる経緯を知ることになります。

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