《断熱改良工事》新築時、断熱材の厚みが不足しすぎて冷気・結露に苦しんできた3!
たった5mmの厚みしかない断熱材。
これにより冷気や結露に悩まされてきました。
今回は徹底根治です!
断熱材を窓廻りに漏水が確認されることもあったため、断熱材撤去後の漏水痕跡点検も重要です。
こちらのマンションでは、シールが切れた部分からストレートに雨水が侵入している部分もあり、シールへの依存性が高いにもかかわらず、前回工事は増し打ちという手抜き工事が施されていました。
結果、「結露だから仕方ない」と考えていた壁面の一部分には漏水が隠れていたわけです。
シールに依存し、雨仕舞が疎かにされていました。
雨仕舞を改善できるところは改善し、それができないところは既存シールの撤去を徹底し、しっかりとしたシール(線防水を形成)することだけではなく、耐久性向上のための「様々な手法」を講じました。
根本解決とは言っても、メンテナンスし続けるよりも桁違いに費用が掛かりすぎる根本治療では対応が困難です。
費用対効果などの理由により、管理組合様が付き合い続けなければならない「弱点」が残ってしまうのであれば、このメンテナンス費用が最低限となり、手間が掛からないように考慮することが我々技術者の果たすべき使命です。
通常の大規模修繕工事では、室内の断熱材から見直す例は稀です。
この作業に関わる者は全て、「この悩みから居住者を解放する!」という強い決意をもってこれに対応してきました。
これを実現してくれた施工会社の皆に感謝です。
勿論、断熱材だけでなく、上述した雨水の影響を遮断し、様々な換気改善手法も講じています。
昨年までとの「差」を実感していただけることが楽しみです。